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ダイヤモンド取り巻きリングを製作中

ダイヤモンド取り巻きリングを製作中

ファインジュエリーラインとして、"取り巻きリング"(中央の宝石を小さな宝石で取り囲んだリング)デザインを製作中です。 一般的な大ぶりの取り巻きリングは横から見た姿に高さがあり、アームもそれを支えるように枝分かれし高さを出した複雑なデザインのものが多いのですが、いつものファッションに取り入れやすいものがあったらと思い、高さを低く、横からの姿をできる限りすっきりとさせたものをデザインしています。 伝統的な宝飾感を保ちつつ、カフェでのひと時や、ちょっとしたお出かけのときでもさっと身につけられるリングになればと思っています。   取り巻きリングと言えば、周りのメレ(小さな石)がすべて同じ大きさのものが多いですが、上下左右の4つのみ大きくして動きを出したデザインにする予定です。 ですが製作していて、難しい点がありました。 左右上下は十字の位置に固定として、左右上下対称とすると、メレを一つだけ増やすとか、一つだけ減らすとかの微調整ができないのです。 例えば12石から13石にするということができません。 8石、12石、16石と4の倍数でしか変更ができないので、それぞれで印象が大きく変わり、迷ってしまいました。 こちらは、12石↓ 最初はこちらに近い雰囲気を想定してました。でもちょっとメレが大きいかなと? 4石増やして16石にしたところ、 一気に繊細な雰囲気に。だいぶ印象が変わりますよね。 そこでInstagramのアンケート機能をはじめて利用して皆様にきいてみることにしました。 (回答つくかな…と不安でしたが、沢山の方からすぐに回答をいただけて嬉しかったです。ありがとうございました!) すると、8割近い方が、16石を選ばれました。 最初のイメージと違うものの方が圧倒的多数に! 今回は16石でサンプルを作ってみることにいたしました。   サンプル第一弾、製作には長らく日にちがかかりますが、ぜひお楽しみに。 追伸:取り巻きはカスタマイズ可能な枠にする予定ですので、12石派の方もご安心ください〜 中央のルースごとにどのような取り巻き方がいいかも変わってくるかと思いますので、都度デザインパターンをいくつかご提案できたらと思います。  
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ホーニング加工とは?

ホーニング加工とは?

こんにちは。 今日もお持ち込みルースによるセミオーダーの原型作りに励んでいます。 ルース到着後、お客様にはこのようなデザインイメージを送らせていただいています。 実際の質感とは違うのですが、オーダーとデザインの相違点がないか、変更点、修正点はないかご確認いただいています。 最初の頃に、イメージ画像をみたお客様が、 「イメージ画像がマットな雰囲気で可愛いのですが、マットにできますか?」 という言葉がきっかけで、初めてホーニングマット加工を施しました。 実はマット加工は当店でももともとやっていたのですが、私の趣味で「ヘアライン」か「荒らし加工」だったのです。 ヘアラインや荒らし加工はアンティークっぽい雰囲気や、ハンドクラフト感が演出されます。 その為なんとなくマット加工っていうと、カジュアルダウンされる印象があったんです。 それもあってホーニングの方がお客様のルースのイメージに合うかも、、と初めてホーニングをかけたのですが、 実物をみて感激しました。 カジュアルダウンされるのではなく、かわいさ、ふんわり感がプラスされたのです。 ホーニングは綺麗なルースに合うんですね。 今までホーニングをされているリングは見たことがあったのですが、お客様のルースとオーダーのおかげでその魅力に気がつきました。     ちなみに、 ヘアライン…ごく細かい線状の傷を無数につける方 荒らし加工…ヘアラインよりも目が荒め ホーニング…目が細かく均一なもの (それぞれ方法によって雰囲気は様々です。)   その後も、「ホーニング加工」されたリングを見て沢山の方、「この写真みたいなホーニングで!」とオーダーをくださいます。 ツヤのあるリング落ち着きが欲しい方、綺麗なままの雰囲気でマット加工を取り入れられるホーニングはおすすめです。
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初めてのセミオーダーリング、デザインの決め方

初めてのセミオーダーリング、デザインの決め方

大切な手持ちの宝石、指につけていつでも楽しみたいですよね。 リングへの加工を考えていて、シンプルなリングで、というのは決まっているけど、 アームの太さ、覆輪留め・爪留め、枠のデザインはどうするか、金種は? といろいろと迷うことがあるかと思います。  実際にリングになるまで、どのような雰囲気になるのかイメージがつかなかったりしますよね。 そこで少しでも参考にしていただけるよう、それぞれの特徴やメリット・デメリット、どういった石に合うのかをご紹介していきます。  〈金種の選び方〉 ①金属の色×ルースの雰囲気 まず色味だけに着目すると大きく分けて、シルバーカラーかゴールドカラーか。 これはもう好みとしか言えない部分があります。肌の色、服のテイスト、また時代によっても左右されるでしょう。 なので現時点での個人的な主観で、ルースと金属の色味の組み合わせにより放つ印象を書いてみました。 ・ゴールド×キラキラな石=綺麗・可愛い ・シルバー×キラキラな石=上品・知的 ・ゴールド×ナチュラル系の石=おしゃれ・個性 ・シルバー×ナチュラル系の石=おしゃれ・かっこいい     ②金属の色 × ルースの色 私自分ゴールド贔屓ということもありますが…ゴールドに合わないルースはないと思ってます。 ただ、アームのデザインによって、古く感じてしまう組み合わせもあります。 これは石を見て一つ一つ柔軟に考える必要があります。 ③金種 × ルースの雰囲気 先程はシルバーカラー、ゴールドカラーと色味で分けましたが、“金種”でいったら、シルバー系には、【シルバー925・ホワイトゴールド・プラチナ】 ゴールド系は、【シルバー925にK18コーティング・K10・K18】 がありますよね。   色味が一緒なのに金種によってルースに合う合わないってあるの?と思うかもしれません。  もちろん、同じくくりの中でも“K10とK18”の色味の違いや“シルバーとプラチナ”というのもありますが、それよりも私が着目しているのは“重さ”の違いです。...
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覆輪(フクリン)留めとは  意味・メリット・デメリット

覆輪(フクリン)留めとは  意味・メリット・デメリット

  覆輪(フクリン)留めとは 宝石の留め方の中で代表的なものに「覆輪(フクリン)留め」があります。 覆輪(フクリン)留めとは、筒状の金属の中に宝石をはめ込み、宝石の周りの金属を一周倒して留める石留め技法です。 英語では、ベゼルセッティング(bezel setting)と呼ばれます。 また覆輪(フクリン)留めは「伏せ込み」と呼ばれることもありますが、「伏せ込み」はもっと広い意味を持ちます。 「伏せ込み」は金属の周りの金属を一周叩いて宝石を留める技法全般のことを指します。 例えば結婚指輪の表面にリング幅よりも小さな宝石をはめ込み、周りの金属を倒して留める場合も「伏せ込み」と呼ばれます。 本来“覆輪”と言う言葉は、カッチュウ、器、着物、馬具などの縁取り装飾のことを指します。 つまり覆輪留めは、あくまで、宝石の縁を金属が取り巻くような形のみを指します。 覆輪留めは「伏せ込み」の一種と言えるでしょう。   覆輪留めによって金属に隠れる宝石の面積 覆輪(フクリン)留めによって、金属に隠れる宝石の面積は、 ファセットカット(細かなカットが施され面が多くある宝石。一般的に上が平たく下に尖りがある形)の場合、真上から見て、周りの金属が、少なくとも約0.1-0.3mmほど宝石に覆い被さる形であればしっかり留めることができます。   カボションカット(上がドーム状の宝石)の場合は、しっかりと宝石を留めるには、少なくとも0.5mmほどの高さの金属が必要になります。 ただ、石の隠れる高さが底面から0.5mmでよいのかというとそうではありません。 カボションカットは横からみると、底の方にはカーブがかかっておらず、垂直になっている部分があることが多いです。 垂直部分の長さ、つまりカーブの始まる位置はそれぞれの宝石によって異なります。  カーブの始まる位置から0.5mmの高さを出した石枠を用意するして石留めをする必要があります。 覆輪留めのメリット・デメリット  覆輪留めのメリット 覆輪留めの最大のメリットは ①衣服への引っ掛かりがないこと ②石外れの心配がないこと です。   覆輪(フクリン)留めは、石周りがつるりと凹凸のない仕上がりです。...
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